修正型電気けいれん療法
modified electroconvulsive therapy:m-ECT
電気けいれん療法は、神経科や神経内科の病気の一部に対して行われる、安全で有効な治療法のひとつです。電気で、頭部を刺激し、脳にけいれん発作様の状態をつくることで症状が回復していきます。
70年以上の歴史があり、国内でも広く行われています。
どのような方がうけるのか
重症のうつ病、躁病、統合失調症の方に多く行なわれます。また、パーキンソン病、神経因性疼痛などの方にも効果があることがわかっています。
薬が効きにくい場合、薬の副作用が強い場合、以前に電気けいれん療法が効果を示したことがある場合、なるべく早く、確実な回復が必要な場合などが対象となります。
だれが行うのか
精神科医、麻酔標榜医、看護師がチームを組み、行います。 | 片貝宏 医師 |
どのように行うのか
電気けいれん療法を安全に行うために、あらかじめ検査を行います。検査は、採血・心電図・レントゲン・頭部CT・脳波・肺活量などです。治療中も血圧、脈拍、脳波などをモニターで常時監視しているため安心して治療を受けて頂きます。また、全身麻酔を行っているため痛みやけいれんを感じることはありません。